読んだ本と感想(随時更新)

読んだ本とその感想です。

2020/11
時雨沢 恵一  (著), 黒星 紅白 (イラスト) 
安定した面白さ。コレばかりは紙で買ってしまう。中編「狙撃犯のいる国」が一番好きかな。

川野芽生 
詩集。ファンタジックな印象が強い。
「うつくしい本を造りて逝きしひとよあなたの本に逢ふために来た」

2020/10
魔王を倒した勇者チームのひとり、エルフのフリーレンが勇者の死後、その思いを知るために旅する物語。ここ最近読んだ中で一番の作品。続きが気になりすぎてWebアプリに課金までしてしまったレベル。激しい戦闘等があるわけではないが、読ませるシナリオと丁寧な絵が合わさってストレスなくストーリーを楽しめる。最後まで読みたい。

データベース処理言語SQLの入門書。PostgreSQLを中心に標準的なSQL構文の使い方を丁寧に学ぶことができる。サンプルコードと問題の解答コードもついてきておりありがたい構成。VSCodeにSQL補完を入れれば、コードの写経も割と容易に可能。便利な世の中だ。

無知を恐れず、未知を楽しめ。
議論の前に前提の共有。
論理と感情は分ける
相手に伝わる言葉で議論する

増井 敏克  (著) 
ソートやダイクストラ法含めて基本的なアルゴリズムがコード付きで学べる。半分くらいは自分でも写経しながら理解に努めたが、後半は駆け足でななめ読みになってしまい反省。
読み返してアルゴリズムの理解を深めたい。

世界中の様々な経営理論について、その研究者とのインタビュー形式で紹介がなされている。両利きの経営、怒りをコントロールするリーダーシップ、改善イノベーションの弱点といった議論が特に興味を引いた。詳細はさらに専門書を読む必要があるが、普段の仕事で意識できるところは使っていきたい。Kindle版だけかもしれないが、どこからどこか研究者の発言か分かりづらいのが難点。

ストーリー調で会計知識について学ぶことができる。経営とは会社を潰さないこと、リストラとは現金を産まない資産の処理といった考え方が学べた。
ストーリーもハッピーエンドで良し。

京セラ創業者、稲盛和夫氏の会計哲学を学ぶことができる。無駄な支出を抑えること、利益の範囲内で投資を行うことを徹底するなど、つい破ってしまいがちな行為について戒めが必要である。

BCGの内田氏による、論点を定めて議論、思考することの重要性を説く一冊。
解決したときのインパクトの大きな論点を選ぶこと、やらないことを決めること、相手の立場で思考することなど、短時間でパフォーマンスを上げる問題設定の考え方を知ることができる。

2020/9

大石哲之  (著) 
・積ん読解消。
・コンサル関係なく、ビジネスマンとして大切なことが書かれているように
おもった。テクニカルなとこ半分、心持ち半分という内容。
・Valueを出す、Valueはクライアントが決める。そのためにもコミットする。

幡野広志 
・人生、みんないろいろな悩みがあるんだなぁ。
「人に悩みを相談するとき、答えはでている。ただ、決断できていないだけ」というような一言が身にしみた。

デッドライン Kindle版
トム デマルコ  (著), 伊豆 原弓 (翻訳)
・めっちゃいい。ソフトウェア開発を元に、プロジェクト管理の課題と解決策を物語調に学ぶことができる。おもしろい。
・プレッシャーをかけても、思考は早くならない
・管理者はプレッシャーをかけるしか、生産性を上げる方法を知らないのではないか

時間は逆戻りするのか 宇宙から量子まで、可能性のすべて (ブルーバックス) Kindle版
高水裕一  (著)
・サイクリック宇宙論、量子ループ理論、多次元時間。。。うーん。

人生は20代で決まる TEDの名スピーカーが贈る「仕事・結婚・将来設計」講義 Kindle版
メグ ジェイ (著), 小西 敦子 (翻訳)
・20代の方はぜひ読んでください。おすすめです。
30代以上の人は読まないでください。心が辛くなります。
以下抜粋。
「本物の自信は経験の積み重ねと仕事に対する熟達から生まれます。現実の瞬間、とくに難題に挑戦して成功した瞬間から生まれるのです。」
「二十代は脳を良い仕事と良い人間関係に使わなければなりません。脳を使っていない二十代は、プロとしてもパートナーとしても三十代になったときに遅れを取ったと感じるでしょう。そして、以上の人生の大半を意義あるものにしていく機会を逃してしまうのです。」
「単にある年齢になりさえすれば、未知のことを前もって思考できるようになるというわけではありません。訓練と経験が必要です」
「人生にはストーリーが必要」
「20代にすべきことをたくさん残したままでいると、30代で巨大なプレッシャーがのしかかって来ます。」
わかってるけどきつい。。。

2020/4~2020/8

技術者のためのテクニカルライティング入門講座 Kindle版
髙橋 慈子 (著)
・簡潔で例文も豊富で良かった。わかり易い文章って難しいね。ロジックツリーを意識するようにしようとおもった。細かいところは「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」(バーバラ・ミント)の「ロジカル・シンキング」(照屋 他)で読み返すのが良いと感じた。

データ活用のための数理モデリング入門 Kindle版
水上 ひろき  (著), 熊谷 雄介 (著), 高野 雅典  (著), 藤原 晴雄  (著)
・購買活動から、ネットワーク、画像分析までいろいろな事例について数理モデルの使い方が紹介されていて面白かった。もちろん詳細は別の論文とか教科書で追求しないとなぁ。第2位オークションとネットワークの話は特に面白かった。参考文献がついているのも良いですね。

素粒子の宴 新装版 (日本語) 単行本 – 2008/11/13
南部陽一郎 (著), H・D・ポリツァー (著)
・南部先生とポリッツァー先生が当時の素粒子論界隈についてポップに語っているので楽しい。南部先生は当時から流体力学に興味があったんだなぁとおもった。アインシュタインDis、ゲルマンにすらビビるIBMの謎の数学者など、興味深いトピック盛りだくさんでした。
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本物のデータ分析力が身に付く本 Kindle版
河村真一  (著), 日置孝一 (著), 野寺綾 (著), 西腋清行 (著), 山本華世 (著)
・ワークショップが元になってるだけあって問題例と解答例がセットになっていて、読みすすめることでデータ分析の流れがわかる。難しいけど、面白いインサイトに基づく提案できると楽しいだろうなとおもった。標準偏差の説明は、ちょっとオブラートに包んでいる感じがした。(参考)

やってはいけないデザイン Kindle版
平本 久美子  (著)
・チラシや企画書を例にやってはいけないデザインとおすすめデザインが理由付きで紹介されていてわかりやすい。最後におすすめフリー素材サイトが紹介されていて丁寧だとおもった。

実践 マテリアルズインフォマティクス Pythonによる材料設計のための機械学習 Kindle版
船津 公人  (著), 柴山 翔二郎 (著)
・例題が分子構造と溶解度を機械学習で調べるみたいな内容なので、専門知識xデータサイエンス力が必要なんだなぁというのが身にしみてわかった。データフォルダの構成の説明があったり、最後にバッシュの説明まであるのは丁寧だと思った。

【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) Kindle版
赤坂アカ (著), 横槍メンゴ  (著)
・早く新刊読みたくなる面白さ。

三体 Kindle版
劉 慈欣 (著), 大森 望  (翻訳), 光吉 さくら (翻訳), ワン チャイ (翻訳), 立原 透耶 (監修)
三体Ⅱ 黒暗森林(上) Kindle版
三体Ⅱ 黒暗森林(下) Kindle版
劉 慈欣 (著), 大森 望  (翻訳), 立原 透耶 (翻訳), 上原 かおり (翻訳), 泊 功 (翻訳)
・スケールがでかくて一気に読んでしまいました。最初の三体ゲームのとこが冗長かなとおもっていましたが、最後まで読むと必要な伏線でした。

データ分析のための数理モデル入門 本質をとらえた分析のために Kindle版
江崎貴裕  (著)
・データ分析とはなにか?という入門にはぴったしかなとおもいました。読みやすい構成でサクサク読める。各種法の細かいところは別の参考書、実践で身につけていく必要があるなぁ。

会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方 Kindle版
大手町のランダムウォーカー  (著), わかる (イラスト)
・財務諸表って普段読まないけど、各社の戦略の違いも見えたり、いろんな情報が詰まっていておもしろい。

シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 (NewsPicksパブリッシング) Kindle版
安宅和人  (著)
イシューからはじめよの安宅さんの著作だけあって読みやすい。日本を再生したい、まだ良くなれるという意見表明を感じました。いろいろな主張がデータを元に議論されているのが良いですね。アメリカの大学予算が、自主基金と同じくらい国からの予算(NIHやDARPA経由)によって成り立っているという点が個人的には目新しかったです。

完全教祖マニュアル (ちくま新書) Kindle版
架神恭介  (著), 辰巳一世  (著)
・神になろう。(参考)

一人称単数 (文春e-book) Kindle版
村上 春樹  (著)
・村上春樹の小説はじめて読んだ。音楽と死、時々セックス。

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