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2025年1月の気になった論文(暫定版)

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 2025年になった。激動の1年が始まる。。。 ※Amazonアフィにアクセスしてやってください🙇‍♀🙇‍♀🙇‍♀🙇‍♀🙇‍♀🙇‍♀ Kindle本 セール&キャンペーン https://amzn.to/3DJB5NT ‐2025/1/16‐‐‐‐ Fermion liquids as quantum Hall liquids in phase space: A unified approach for anomalies and responses https://arxiv.org/abs/2501.08379 本研究では、ラッティンガー定理に従うすべてのフェルミオン液体を高次元位相空間内の非圧縮量子ホール液体とみなし、それを出発点としてそれらの有効低エネルギー場理論を導出します。 まじか ABACUS: An Electronic Structure Analysis Package for the AI Era https://arxiv.org/abs/2501.08697 ABACUS (USTC の原子軌道ベースの第一原理計算) は、第一原理電子構造計算および分子動力学シミュレーション用のオープンソース ソフトウェアです。主に密度汎関数理論 (DFT) を採用しており、平面波基底セットと数値原子軌道基底セットの両方と互換性があります。 Absence of a dissipative quantum phase transition in Josephson junctions: Theory https://arxiv.org/abs/2312.14754 線形応答、正確な経路積分技術、対称性を考慮し、平衡状態の抵抗シャント ジョセフソン接合 (RSJ) を調査します。私たちの結果は、2020 年に Murani らが行ったこの量子相転移の実験的無効化を完全に支持し、確認するものです。 まだバトってるのか Topological Bardeen-Cooper-Schrieffer theory of superconducting quantum rings https://arxiv.org/abs/2501.08986 量子リングは量子力学と位相物理学の遊び場として登場し、将来有望な技術的応用が期待されています。実験...

ワイが面白いと思った論文はこれだ!~2024年まとめ~

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 【イントロ】 1年早すぎる。 これが相対性理論てやつですね。 巷ではAIの進化が猛威をふるった1年でした。 今年も2024年にCond-matに報告された論文の中で興味深かった論文をまとめてみました。 毎年面白い論文が多すぎる! 【方法】 1年間のブログ記事を見返して、面白かった論文を選抜しました。 基準は霊感です。 AI、かかってこいよ!!! 【本文の前に】 2024年1月から12月の間に、Cond-matには約2.2万本の論文が投稿されたようです(ぶひん調べ) その中から、本ブログにメモした論文は3077本。 約14%の論文が琴線に触れたみたいです。 こいつちょろすぎるな。。。 メモしただけでアブストしかほとんど読んでないですが、まあ毎日ワンピースやコナンの続きがWebで無料アップされてたらチェックしちゃいますよね。。。 【気になった論文たち】 1,一番刺激的だった論文 誘電率とエネルギーギャップの普遍的関係 Universal relation between energy gap and dielectric constant https://arxiv.org/abs/2401.04180 ”量子重み”の提案 Quantum weight https://arxiv.org/abs/2401.13847 構造因子に対する量子幾何による制限 Geometric bound on structure factor https://arxiv.org/abs/2412.02656 昨年の論文の中で個人的に一番興味深かったのは、MITのOnishi&Fuによる一連の研究、特に絶縁体のエネルギーギャップと誘電率の関係を明らかにした研究と、基底状態の量子ゆらぎの大きさの指標となる”Quantum Weight"の概念を提案、そして量子幾何が構造因子を制約することを指摘した3論文です。Onishi&Fuは昨年から、 トポロジカル絶縁体のギャップサイズがチャーン数の大きさによってキャップされる関係を発見 するなど、エネルギーギャップと各種物理量の関係性を明らかにしており、興味深い方向性を切り開いています。 理論で提案されている物理量が光学測定で求まる値なのも良いですね。 物理量の上下限を定める関係性は実用上も重要となると考えられ、今...