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2025年4月の気になった論文(暫定版)

  4月、新生活が始まる・・・! ※Amazonアフィにアクセスしてやってください🙇‍♀🙇‍♀🙇‍♀🙇‍♀🙇‍♀🙇‍♀ Kindle本 セール&キャンペーン https://amzn.to/3XPMEKx ‐2025/4/29‐‐‐‐ Practical way to increase nonlinearity of kinetic inductance of superconductor https://arxiv.org/abs/2504.18997 この研究では、厚さ 10 nm の NbN ストリップ上に Mo の薄い層 (5 ~ 15 nm) を堆積すると、運動インダクタンス Lk の非線形性が大幅に増加することを実証しました。 比較的低抵抗の金属の薄い層を高 ρ の超伝導体上に堆積することは、超伝導体の運動インダクタンスの大きな非線形性を達成するための実用的な方法であると結論付けることができます。 Time-reversal symmetry breaking in microscopic single-crystal Sr2RuO4 devices https://arxiv.org/abs/2504.19361 本研究では、意図的に構築された弱結合なしに、自発的に出現するジョセフソン接合において時間反転対称性の破れが観測されることを報告する。これは、多成分秩序パラメータを持つ非従来型超伝導体であるSr2RuO4の超高純度単結晶微細構造において実現されている。 私たちの研究結果は、歪みのない Sr2RuO4 における TRSB の直接的な証拠を提供し、ペアリング対称性が多成分秩序パラメータによって記述されるあらゆる超伝導体で出現する可能性があるドメイン壁ジョセフソン接合の可能性を明らかにしています。 Evolution of quantum criticality in underdoped cuprates https://arxiv.org/abs/2504.19535 本稿では、アンダードープBi2Sr2CaCu2O8+{\delta}薄片における超伝導-絶縁体転移において、単一パラメータ駆動による量子臨界性の3段階の発展を明らかにした。この発展は、超伝導相と反強磁性相の境界に単一の量子臨界点が出現することから始まり、中...

LLM技術を利用した常圧高温超伝導体の発見~AIリテラシーを高めるぞ!!!~

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20250401追記:エイプリルフールということで、 本日本語記事をベースに、ChtaGPTを使って、APS(アメリカ物理学会)形式の論文に仕上げて見ました。 コレで論文文化を破壊するぞ!!! https://drive.google.com/file/d/1yc_DXIFgi1tluD_zCRV10L1BKds5heEL/view?usp=sharing 【イントロダクション】  超伝導は、固体中の電子の協奏的な相互作用から生じる、創発的な巨視的量子現象である。超伝導はゼロ抵抗とマイスナー効果を特徴とし、基礎研究的な観点だけでなく、超伝導電線、超伝導電磁石、そして最近では量子コンピュータ[1]への応用など工学的な注目も高い。  超伝導の社会的な応用への課題は、その転移温度である。これまで、高圧下では水素化物において250K付近での超伝導転移が観測[2]されているが、常圧では銅酸化物の135Kが最高である[3]。超伝導体のさらなる活用には、冷却が不要でかつ常圧で利用できる高い転移温度をもつ超伝導体の発見が望まれている。  本研究では、近年進展の著しいLLM技術を活用し、常圧で超伝導転移が203Kで生じる物質、硫酸化ウラン(USO)の発見を報告する。 【結果】  本研究では、常圧で高い転移温度を示す銅酸化物に含まれる酸素O、高圧で更に高い転移温度を示す硫化水素H3Sに含まれる硫黄S[4]、そして量子効果に伴う非従来型超伝導の発現が期待されている二テルル化ウランUTe2[5]に含まれるUに着目し、U-S-Oの3元系の物質探索を行った。  図1に示すように、合成された単結晶試料のX線構造解析を行ったところ、正方晶の結晶構造であることが明らかになった。 図1、X線構造回折。  得られた回折データをリートベルト法により解析したところ、図2のようにU, S, Oの各原子がランダムに結晶格子点を占有していることが明らかになった。組成比はほぼ1:1:1であることから、本物質がUSOの組成であることを確認した。 図2、USOの結晶構造の模式図。赤がU、青がS、白がOを表す。  図3には、電気抵抗の温度依存性を示している。電気抵抗は高温では温度に線形な振る舞いを示している。抵抗は203Kで超伝導転移を生じ、測定精度の範囲でゼロ抵抗を示すことを確認した。 図3、電気抵抗の温度依...

2025年3月の気になった論文(完全版)

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 オギャ!オギャ!3月! 3月のまとめ ・室温超伝導をみつける10の方法 ・ハミルトニアンとしての深層ニューラルネットワーク ・マイクロソフトのマヨラナQubit批判 ・原子サイト交代磁性の提案 ・ウテテの太極図ボルテックス ・実験データから物理公式を発見するLLMファインマンの開発 ・カオスはトポロジカル超対称性の自発的破れ ・冷却原子ペア相関におけるBCS理論の破れ ・熱電交流ジョセフソン効果 ・Bi2212における擬ギャップと関連する反位相密度波 ・超高速鞍点トロニクス ・BaCo2(AsO4)2 の50年来の謎の解決 ・YBCOの強磁場非弾性X線散乱 ・タイプ3マルチフェロイクスは存在するか? ・単結晶RuO2は量子振動で見ると非磁性 ・Rh置換Sr2IrO4におけるネマティック隠れた秩序相 ・トポロジカル近藤絶縁体SmB6におけるトポロジカルダイオード効果 ・ウテテの奇パリティ準粒子干渉 ・ニューラルネットワークの自然な量子化 ・完全調和スピンサイクロイドワイル半金属GdAlSi ・マジックアングルグラフェンのV字型超伝導ギャップの観測 ・スピンネマティック相Na2BaNi(PO4)2における四重極子波 ・四層グラフェンのナノSQUID観測によるアイソスピン磁気構造の可視化 ・二層モテテにおける高温無散逸分数化チャーン絶縁体状態の観測 ・7層グラフェンにおける軌道チャーン絶縁体の電場制御 ・FIB加工による歪勾配を利用したSr2RuO4の歪依存性電子構造のARPES ・MnPS3のクソデカ熱ホール効果 ・畳み込みトランスフォーマー波動関数 (CTWF) の提案 ・駆動超流体における超固体的音波モードの観測 ・冷却原子におけるフェルミ加速の観測 ・テルルの非線形カイラル熱電ホール効果 ・BCS理論的Tc公式はBCS的ペア形成メカニズムを意味しない ・量子流体の臨界温度はコヒーレンス長と有効質量に比例する ・Bi2201におけるハーブボゴリュボンの発見 ・1次元銅酸化物のRIXSでみる2スピノン励起は1次元ハバード模型で説明できない ※Amazonアフィにアクセスしてやってください🙇‍♀🙇‍♀🙇‍♀🙇‍♀🙇‍♀🙇‍♀ Kindle本 セール&キャンペーン https://amzn.to/3Q2hjzT ‐2025/3/31、202...