投稿

3月, 2022の投稿を表示しています

日本物理学会の会長になりたい!

イメージ
【イントロ】  その一言で、空は堕ち、大地は割れ、海は涸れ、原子核は崩壊し、ブラックホールは蒸発し、絶縁体が量子振動する。  そう、それが日本物理学会の会長です。  そんな日本の物理学界を代表する存在は、どういった方たちなのか気になりますよね? そこで本記事では、歴代の日本の物理学会の会長について調べました。 【手法】 日本物理学会の 歴代会長一覧 を利用し、一人ひとりWeb検索したその経歴を調査しました。 Wikipediaや、亡くなられた先生の追悼記事などが情報源となっています。 出身は博士号を取得した大学で判定しています。 また実験・理論の区別、主要な研究分野は独断と偏見に基づいております。 【結果】 図1~4は歴代会長と各種情報です。 歴代の会長には、ノーベル賞受賞の湯川先生や線形応答理論の久保先生、ブラックホールで有名な佐藤(勝)先生など錚々たる研究者が名前を連ねています。 やはり日本物理学会会長は一流研究者の証ですね。 図1 図2 図3 図4 次に属性ごとに調査してみました。 まずは男女比です。図5に示すとおり、累計77名の会長のうち女性は3名です。 米沢先生、坂東先生、田島先生。 皆さん業界に名を残す大物の方々ですねJ( 'ー`)し 男女共同参画の観点から今後人数が増えていくことが期待されます。 図5 次に会長就任時の所属大学です。図6に示すとおり東大が一番多いようです。次に京大、阪大。旧帝国大学が並んでいますね。一方で地方大の方も多いです。旧帝大を退職後、次に移られたタイミングで会長に就任されたパターンの方たちがいらっしゃるようです 図6 次は研究分野ごとの人数です。 図7に示すように分野の選別が雑ですが、物性系の研究者の方が多そうです。 やはり物性しか勝たん。 それだけ分野の人数が多いのでしょうか。 図7 次は出身大学です。 やはり東大がナンバーワン。日本一の大学です。 次に来るのは阪大。京大ではないのが意外ですね。 また海外大出身のかたもいらっしゃるようです。 図8 さらに研究手法として実験と理論の先生、どちらが多いでしょうか? 図9に示すように、ダブルスコアで理論ですね。 理論の先生のほうが人望があるということでしょうか。 やはり物理は理論ありき。 図9 さて、最後は研究手法と分野の組み合わせで一番多い

2022年3月の気になった論文(完全版)

イメージ
アッ…アッ…アッ… No.1:2022/3/6 No.2:2022/3/13 No.3:2022/3/19 No.4:2022/3/28 No.5:2022/4/2 ・FeGeの電荷秩序の発見、STMは強い。 ・Ni/Ti二層構造で軌道流の発見、時代はオービトロニクス ・RuCl3で磁場誘起トポロジカル相転移の発見、熱ホール効果量子化にも影響ありですか。 ・生体カイラル物質、その発想はなかった。 ・ニッケル酸化物超伝導、基板を変更することで真の輸送現象を観測成功、(・∀・)イイネ!! ・量子モンテカルロ計算の符号問題の解決法の提案、ほんまかな? ・銅酸化物の異常金属相の輸送現象がボルツマン理論で説明できるか問題、論争だ! ・強誘電ドメインウォールの3次元成分の寄与、絵がかっこいい。 ・有機物量子塩をモット転移させてもフェルミオン励起がみえる、QSLだね ・近藤先生逝去 ・銅酸化物の電子結晶状態の発見、また相図が書き換わる ・超高分解能の位置分解ARPES、強い ・悪魔の階段の一階、強磁場測定すごいね。 ・層間エキシトンダイオード/トランジスタ、エキシトロニクスくるな ・フェルミ液体はトポロジカルに保護されているか問題、そんな観点あるのかい。 ・オングストローム流体、ミクロの世界の限界って感じだ。 ・マイクロソフトのマヨラナ励起発見、ほんまか? ・FeGeの反強磁性相内の電荷秩序の発見、ARPESとX線は強い。 ・Si光起電力デバイスの電流経路可視化、NV中心最強説。 ・RMn6Sn6のバンド構造の希土類依存性、磁化の向きが重要なのね。 ・マヨラナゼロモード10年前にすでに見つかっていた説、エイプリルフール ・銅酸化物一族最後のメンツでもCDWが見える。ユニバーサルね。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ☆No.5 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Hall field-induced magneto-oscillations near charge neutrality point in graphene https://arxiv.org/abs/2203.17233 グラフェンちゃんの大電流でのホール効果かな? Room Temperature Gate Tunable