2024年11月の気になった論文（暫定版）

 11月、冷え込んできた。季節の調節どうなってんの


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‐‐‐2024/11/4‐‐‐‐
From Flip FET to Flip 3D Integration (F3D): Maximizing the Scaling Potential of Wafer Both Sides Beyond Conventional 3D Integration
「本研究では、3D トランジスタ スタッキング、3D 両面相互接続、3D ダイツーダイ スタッキング、および両面モノリシック 3D (M3D) で構成される新しい 3D 統合テクノロジ、Flip 3D 統合 (F3D) を提案しました。」

Are large language models superhuman chemists?
「しかし、モデルを改善し、潜在的な危害を軽減するために必要な LLM の化学的能力に関する体系的な理解は限られています。ここでは、最先端の LLM の化学的知識と推論能力を化学者の専門知識と比較して評価するための自動化フレームワークである「ChemBench」を紹介します。」

Topological Orbital Hall Effect
「ここでは、投影軌道角運動量 (POAM) スペクトルの解析に基づく OHE を理解するための新しいアプローチを紹介します。グループ IV 元素の単層を考慮することにより、POAM スペクトルのワニエ電荷中心がトポロジカルに非自明な巻き線を示すことを実証します。軌道ホール伝導度は、POAM スペクトルが持つチャーン数の直接的な結果として、バンドギャップ内でプラトーを形成することがわかります。トポロジカル軌道ホール位相は、POAM スペクトルにギャップレス状態を特徴とし、境界に非ゼロ軌道テクスチャを誘導する新しい形式のバルク境界対応を生み出すことが示され、ARPES 測定による実験的検証に適しているはずです。」

From supefluid 3He to altermagnets
「私たちの展望は、超流動 3He のほか、理論的に考えられているネマティック電子液晶相の対応物も含め、スピン秩序異方性ゼロ磁化相の数十年にわたる研究を再検討します。すべて対称性の破れという同じ特別な特性を共有していますが、交代磁性体を際立たせ、堅牢で豊富な材料の実現を可能にする微視的物理学の違いを強調します。」


Transverse Current Generation by Circularly Polarized Light in Terahertz-Biased Semiconductor
「バイアスされた物質における円偏光による横方向電流生成は、フロケ工学および逆スピンホール効果の研究で大きな注目を集めています。磁場誘起円光ガルバニック効果 (FI-CPGE) も電流に寄与しますが、多くの文献では見過ごされてきました。バイアス場としてテラヘルツパルスを使用し、2 次元フーリエ解析によってプロトタイプ半導体 GaAs のケースを調べます。バンド縮退の近くで共鳴的に増強された FI-CPGE の注目すべき役割を実証し、運動量空間でモノポールを検出できる可能性を示唆しています。」

LLM4Mat-Bench: Benchmarking Large Language Models for Materials Property Prediction
「結晶材料の特性予測における LLM のパフォーマンスを評価するためのこれまでで最大のベンチマークである LLM4Mat-Bench を紹介します。」
社会の需要だ

Controlling electronic properties of hexagonal manganites through aliovalent doping and thermoatmospheric history
「ここでは、密度汎関数理論計算と熱起電力および熱重量測定を組み合わせて、異価カチオンのドーピングと熱大気履歴の関数として YMnO3 の電子特性を研究します。」

Fusing matrix-product states with quantum Monte Carlo: reducing entanglement and sign problem at the same time
「この記事では、補助場 QMC (AFQMC) と MPS ベースのアルゴリズムを組み合わせた新しいハイブリッド アプローチを紹介します。このハイブリッド手法では、符号問題 (特定のモデルによって異なります) が除去または軽減されると同時に、制御されていない近似を使用せずに、MPS アルゴリズムのブルート フォース アプリケーションよりもはるかに低い二部エンタングルメントを維持する必要があります。」

Two plaquette-singlet phases in the Shastry-Sutherland compound SrCu2(BO3)2
「SrCu2(BO3)2 の高圧プラケットシングレット (PS) 相の性質は依然として謎に包まれています。本研究では、高圧 11B NMR 研究を再検討し、NMR スペクトル内で 2 つの異なる共存するギャップのある PS 状態を特定しました。」

Quasimolecular electronic structure of the trimer iridate Ba4NbIr3O12
「絶縁性の混合原子価 Ir+3.66 化合物 Ba4NbIr3O12 は、Ir3O12 三量体単位ごとに 2 つの正孔をホストします。電子構造は、Ir L3 端での共鳴非弾性 X 線散乱 (RIXS) と正確な対角化によって調べられます。正孔は、三量体上で非局在化された準分子軌道を占有します。」

Semi-Dirac Fermions in a Topological Metal
2次元（2D）では、一方向に質量がなく、垂直方向に質量を持つ特殊なクラスのフェルミオンが16年前に予測されました。

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交代磁性があるのかないのかどっちなんだい！～RuO2の場合～

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 【イントロ】 博士「はぁ～交代じゃ、交代じゃ」 学生「どうしたんですか？キャバクラですか？」 博士「違う違う違う違う今日は違う！交代は交代でも、交代磁性のことを調べておったんじゃ」 学生「交代磁性？」 博士「なんじゃ知らんのか？交代磁性とは、強磁性と反強磁性に次ぐ第三の磁性として最近発見された、新しい磁気状態のことなんじゃ。」 学生「知ってますよ、 Šmejkal（流暢な発音）が提案 してるやつでしょ？強磁性体のようにバンド構造にスピン分裂が生じるけれど、反強磁性体のようにNetの磁性はゼロとなっている、副格子間の反強磁性状態と解釈できる磁性体のことですよね。」 博士「そうじゃ、Šmejkal（流暢な発音）達の提案が大きなきっかけとなった研究分野じゃな。なんじゃ、知っとるじゃないか」 学生「当然です。中学入試程度です。交代磁性って、 MnTe や CrSb 、それに RuO2 で確立された概念じゃないんですか？」 よく見ると(b)がない（ 引用元 ） 博士「 どこ中出身 じゃ。。。うむ、それらの物質でARPESが行われ、交代磁性の特徴の1つであるバンド構造の巨大なスピン分裂が観測されて Nature や PRB に報告されるなど研究が加熱しておる。」 学生「ならいいんじゃないですか？流行物質どんとこい。ビッグウェーブに乗って論文を量産するタイミングですよ。h-index稼ぎましょう」 博士「しかし、そのうちの１つ、RuO2が実は交代磁性体ではなく、非磁性体なのではないかという報告がなされ議論を呼んでおるのじゃ。」 学生「どういうことですか？？？RuO2は 異常ホール効果 が見えたり、 REX（共鳴弾性X線散乱） や 中性子散乱実験 で反強磁性秩序がすでに観測されたんじゃないんですか？？？陰謀ですか？？？？」 博士「それでは今回は、独ヴュルツブルク大学のPhilipp Keßler博士らによる論文、 Philipp Keßler, et al. , Absence of magnetic order in RuO2: insights from μSR spectroscopy and neutron diffraction , arXiv:2405.10820 を読んでいくかのお」 学生「Absence論文、盛り上がるやつですね」 【どんな実験したの？】
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狂気！室温超伝導体は脳内にあった！！！

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まだ最小二乗法で消耗してるの？ ～Passing Bablok法について～

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