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スマートウォッチを買って知性を得る

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【イントロ】
 時計っていいですよね。
 時間を教えてくれるという実用的な面もありますが、アクセサリとして日々身につけることで心を豊かにしてくれます。
 高いものは目玉が飛び出るほどですが、そこそこの値段でオシャレさを醸し出せるブランドもたくさんあって、観ているだけでも気分が良くなります。
Daniel WellingtonとかSKAGENとかOLIVIABURTONとかHenry Londonとか、シンプルなところが美しくて好きです。無限に買いたい。



【購入】
 とはいえ、人類は時間だけ観て満足できなくなったのか、近頃はスマートウォッチなるものが流行しています。
 有名所ではApple WatchFitbitといったブランドで、時間だけでなく、歩数や周辺機器と連携することで体重、睡眠時間やメッセージの受け取りまで対応できるすごい時計です。



 スマホでよくね?とも思いましたが、実際使ってみないとなんとも言えないということで、実際に購入してみました。
 いろいろ各社種類があって迷うこと限りありませんでしたが、スマホがHUAWEI製のP20 Proということもあり、同社製スマートウォッチHUAWEI Band 3 Proを購入しました。
お値段もお手頃です(๑•̀ㅂ•́)و✧



【使ってみて】
 起動後、スマホに専用アプリをインストールしブルートゥースで接続することでウォッチの結果をスマホと連携することができます。
 例えば、スマートウォッチで記録した睡眠時間をスマホに飛ばしたり、逆にスマホで設定した目覚ましの時間にウォッチが振動して起こしてくれたりです。運動量の測定もできるみたいなので、その機能を使うために運動しなきゃなと思うようになりました。


 また、バッテリーの持ちですが、公称10日間とのことですが、実際使ってみると5~7日間といったところです。使う機能にもよるとおもいます。
使ってみると、「案外毎日歩いてるな~」とか「全然眠れてない、つらい。。。」といった生活が可視化され、新しい発見と言う感じでした。
 問題点は特にないのですが、お風呂時とかに一旦外したあと再度付け直すのを忘れてしまったりすることがあり、残念な気持ちになることくらいです。
 装着していない/充電されていないスマートウォッチはゴミなので。。。

【まとめ】
 スマートウォッチ、買う前は微妙かな~と…

3月の気になった物性系論文(暫定版)

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3月の気になった物性系論文です(暫定版)
19/3/6 Ver. 1:1-5
19/3/16 Ver. 2:6-10
19/3/17 Ver. 3:11-13



1,Evidence for room temperature quantum spin Hall state in the layered mineral jacutingaite
https://arxiv.org/abs/1903.02458
コメント:量子スピンホール効果にともなう無散逸端伝導の現実的な応用には、スピン軌道相互作用に伴う巨大な絶縁体ギャップ、単層化性、室温安定性といった要求があるが、グラフェンやTMD、弱いトポロジカル絶縁体(Bi14Rh3I9)はその条件を満たせていない。この研究では、STMを使って、Pt2HgSe3が室温で110meVのギャップをもつ単層化可能なKane-Male絶縁体(量子スピンホール絶縁体)で、明確な端状態を持つことを示して室温量子スピンホール効果うおおおおおおおおおおおおおおお!
High-Tc超伝導体を乗せてマヨラナ状態を実現してほしい。

2,Thermoelectric microscopy of magnetic skyrmions
https://arxiv.org/abs/1903.01037
コメント:スキルミオンの実空間観測はローレンツ顕微鏡やスピン分解STM、X線顕微鏡などで行われている。この研究では、新たな測定方法として、局所加熱による温度勾配とスピン配列の相互作用から生じる熱スピン効果を利用した熱電顕微法を提案している。スキルミオン以外にも観測できるおもしろ磁気構造はあるのかな?

3,Quantum phase transition inside the superconducting dome of Ba(Fe1−xCox)2As2 probed by optical magneto-sensing using NV-centers in diamond
https://arxiv.org/abs/1903.00053
コメント:非従来超伝導体では、反強磁性相と超伝導相の境界に存在する量子ゆらぎにより強い電子相関が生じることが知られている。しかし、強いゆらぎを伴う量子臨界点が超伝導相内部に存在するかは、量子振動や電子比熱といった常伝導相の測定からは…

ネイチャーの論文誌ビジネス、最高だな?

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【イントロ】
 頑張ってるのに結果がついてこないとつらくないですか?
ぼくはつらいです。
もちろん、結果が出るほど頑張って無いだけなんですが、まあ無敵理論ですよね。

 一人でできることには限界があるので、周りの力を仰ぎつつ、周りに力を貸しながら二人三脚な感じで頑張る必要があるわけですが、その代表例がビジネスかなと思います。
 伝統的な企業では図1のようなイメージで各人が最善の仕事をすることで、その結果生まれた商品が消費者のもとに届くことで、売上としてアウトプットされるわけですが、何百、何千人も携わって最終的に利益がゼロとかだとなにか根本的にビジネスモデルがおかしいんじゃないかと思いたくなるかもしれません。
 わたしはおもいます。
賢い人に言わせれば、独占・寡占できず、競合企業と市場のシェアを争っている時点で、最終的に広告合戦・安売り合戦になって利益は出ないのかもしれないですが。
 とはいえ、なにかもっと簡単に稼げるビジネスは無いかな~・・・販売物の企画・研究・製造・品質保証・購入まで消費者がやってくれるような天才的なビジネスモデルないかな~・・・と思うことありませんか?

あります。
論文誌ビジネスです(図2)。

NatureScienceエルゼビアに代表される商業論文誌出版社は、研究者に企画(研究計画提案)・研究・製造(論文執筆)・品質保証(査読)・購入(掲載料、購読料)を任せることで、営業利益率40%という尋常じゃない効率的な稼ぎ方をしています。日本の製造業の営業利益率はおおよそ5%、世界的なIT企業Googleですら20%程度なのでいかに、知的なビジネスを科学出版社が展開しているかわかります。賢い。

 さらに科学の発展に寄与するという道徳的貢献まである意義のあるビジネスです。
 最高ですね。
 では実際どれ位の稼ぎがあるのでしょうか?

 本記事では、Nature系列の論文誌をとりあげ、年間いくら位稼いでいるのか、推定してみることにしました。

【方法】
 Nature系列の論文誌143誌の各HPを一つずつ訪問し、2018年に掲載された論文数をカウントしました。Nature本誌は論文風広告が多いので、ArticleとLetterを足した数を論文数としました。他の論文誌は表示された論文数をそのままカウントしました。掲載料は公開されているオープンアクセス誌はその価格…

2月の気になった物性系論文(完全版)

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2月の気になった物性系論文まとめです。
今月は、量子ホール効果のARPESが個人的に衝撃でした(素人並)
19/2/12 Ver. 1:1-6
19/2/14 Ver. 2:7、8
19/2/20 Ver. 3:9-13
19/2/21 Ver. 4:14
19/2/22 Ver. 5:15-17
19/2/28 Ver. 6:18-20




1,Room temperature strain-induced quantum Hall effect in graphene on a wafer-scale platform
https://arxiv.org/abs/1902.00514

コメント:ARPESは物質の電子状態を直接観測する事ができる強力な手段だが、磁場下の光電子検出が困難という問題を抱えている。一方、量子ホール効果は磁場中でエネルギー準位が離散化する現象であり興味深いが、明らかにARPESとの相性が悪い。この論文ではSiCウエハ上グラフェンに生じる歪が生み出す擬磁場(B=41T)を利用し、室温で量子ホール状態のARPESを成功させた驚きの研究です。ほかのTMDや強相関電子系でも実現できるアプローチなのか気になるところです(;゚∀゚)=3ムッハー

2,Imaging quantum spin Hall edges in monolayer WTe2
http://advances.sciencemag.org/content/5/2/eaat8799
コメント:二次元トポロジカル絶縁体の特徴の一つは量子スピンホール状態が生み出す、バルクの絶縁性とエッジに流れる電流である。この論文では単層WTe2のエッジに流れる電流をマイクロ波インピーダンス顕微鏡で直接観測することでこの不思議な現象を可視化することに成功している。トポロジカル物性は端や表面に生じるのでこうした局所測定はいろいろな応用がききそうで面白い。マイクロ波インピーダンス顕微鏡、イケメンなので弱いトポロジカル絶縁体にも適用してみて欲しい。

3,Quantized Photocurrents in the Chiral Multifold Fermion System RhSi
https://arxiv.org/abs/1902.03230
コメント:ワイル半金属で予言されているトポロジカル物性のひとつに、ヘリカ…

1月の気になった物性系論文(完全版)

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1月の気になった物性系論文まとめです。
19/1/27 Ver. 1:1~9
19/1/30 Ver. 2: 10~19
19/1/31 Ver. 3: 20



1,Failure of Conductance Quantization in Two-Dimensional Topological Insulators due to Nonmagnetic Impurities
https://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.122.016601

コメント:トポロジカル絶縁体の端状態を流れる電流は非磁性不純物による後方散乱を受けず、伝導の量子化が生じる。ところが、電子間相互作用を考慮すると、非磁性不純物が磁性を持つことで後方散乱を引き起こし、伝導の量子化を破壊しちゃうよ論文。
ナンテコッタ/(^o^)\

2,A strongly inhomogeneous superfluid in an iron-based superconductor https://arxiv.org/abs/1901.00149
コメント:Fe(Te,Se)のSTM測定から、超流動密度の空間不均一性が結晶構造や超伝導ギャップサイズの不均一性ではなく、準粒子強度と相関していることを明らかにした論文。銅酸化物とも似ているらしい。図から、圧倒的な相関が見て取れます(・_・)

3,Discovery of colossal Seebeck effect in metallic Cu2Se
https://www.nature.com/articles/s41467-018-07877-5
コメント:Cu2Seの構造相転移温度付近で、ZT=450を超える熱電効果を観測した論文。ZT=4を超えると嬉しいなという業界で、ヤバみのある結果です。ピアレビューファイルを見ると、レフェリー1からの鋭いツッコミに答えての掲載決定の模様です。

4,Superconductivity of Liquids
https://arxiv.org/abs/1901.02114

コメント:「金属水素液体は超伝導になるか?」という疑問に対して、40年前のアシュクロフトらによる経験的な電子格子相互作用理論を越えて、最新の第一原理経路積分分子動力学法を用いて答えようとした…