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2020年1月の気になった論文(完成版)

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2020年1月の気になった論文ちゃん達です。 今月面白かったのは、「ジョセフソン量子位相電池」と「EuSn2As2のスピントロニック超伝導の可能性」かな? 2020年も始まりましたね。 今年も人生をやっていくぞ~~~…はぁ 20/1/29 Ver.1 1-47記載 20/2/1   Ver.2 48、49記載 1,Two linear regimes in optical conductivity of a Type-I Weyl semimetal: the case of elemental tellurium 単体テルルのワイル半金属相を高圧赤外分光で発見。 E師は高圧赤外分光の第一人者って感じだな三꜂(꜀ ꜄ ‹:)꜆ https://arxiv.org/abs/2001.09339 2,The Mott transition as a topological phase transition モット転移はトポロジカル相転移、これもうわかんねぇな(´・_・`) https://arxiv.org/abs/2001.10526 3,Nature of the charge-density wave excitations in cuprates 銅酸化物、CDWが広いドープ量で存在することをRIXSで観測フム(( ˘ω ˘ *))フム X線回折と分けて出してきたのか。 https://arxiv.org/abs/2001.10312 Discovery of Charge Density Waves in Cuprate Superconductors up to the Critical Doping and Beyond 銅酸化物、過小ドープ域だけじゃなくて、超伝導相を覆うようにCDW相があるという発見、熱いな(・ε・` ) https://arxiv.org/abs/2001.10294 4,Helical Chern insulator phase with broken time-reversal symmetry in MnBi2Te4 マンビテの高磁場輸送測定で新しい量子ホール状態、ヘリカルチャーン絶縁体を発見、熱いな(。•̀ᴗ-)✧ https://

J( 'ー`)し「あんたいい加減いくつになったらアカデミックポストにつけるの!?」

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【イントロ】  年相応の人生経験ってありますよね? 「X歳までに大学を出て、Y歳までに職を得て、Z歳までに恋をして、そして結婚する・・・」  人生は一過性なので、経験するべき時期に相応の経験をしていなければ取り返しのつかないことの連続です。それなのに予定調和な人生が送れないと周りからの視線が厳しくなる一方です。つらい。  もちろん人生は自分のものなので、思うがままに生きればよいのですが、隣の芝生は青く見えるもの。自分が得ていない経験を得ている人をみると羨ましく思ったり、自分の生きてきた時間を振り返って後悔することも少なくありません。  後悔先に立たず、いい言葉ですね。うぅ・・・  後悔するくらいなら、とりあえずチャレンジしてみる。そういう心意気を大切にしていきたいなぁと思う日々です。  さて、「年相応の人生経験」に因んで、本記事では「何歳までにアカデミックポストを得られれば業界に残れるか?」という命題を調査してみることにしました。 【方法】  本調査では、 東京大学工学部物理工学科 (UT仏光)、 同理学部物理学科 (UT理物)、そして 大阪大学基礎工学部 (OU基礎工)を調査対象としました。各大学HPから、所属する教員の名前を確認し経歴を調査しました(個人ホームページ、 Researchmap 、 科学研究費助成事業データベース 等参照)。 そこから各教員が「助教(助手)、講師、准教授(助教授)、教授」の職位に初めて就任した(パーマネントポストを得た)年齢を調査しました(特任、有期雇用明記を除く)。理物、基礎工については、仏光の分野に近い固体物性及び量子情報、光科学分野の教員を調査対象としました。趣味です。 「助教→講師→准教授→教授」という経歴の方は、各職位についた年齢をカウントしています。「アカデミックに生き残っている」人の就任年齢が知りたいのでこの方針でカウントを行いました。 ただし、生年月日が記載されていない方が多数でしたので、下記のような推測を行いました。 ・学部卒の時点を22歳として計算する。 ・学部卒年がわからない場合は博士取得年から5年前を学部卒年とする。 ・どちらもわからない場合は集計から除く。 以上のような推測に基づくため、今回の調査は浪人・留年の影響を考慮できていません。そのため結果が多

「東大生に人気の業界はその後凋落するのか問題」に取り組んだが上手く行かなかった話

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【イントロ】   生まれた成果は「本人の実力」のものなのか、それとも「環境に由来」するのかと言う問題は、色々と議論を呼ぶものですが、どちらのパラメータも大きな影響があることは間違いないと思われます。いくら周りの100倍成果を出しても環境が悪化する状況ではジリ貧ですし、平均的な成果しか出せなくても環境が良くなり続けていれば周囲からみれば相乗効果で実際以上の実力とみなされることもありえます。  つまり、良い環境に身を置くことが、個人の成功にとっても重要だと思う次第です。 そうした「どこの環境に身を置くか?」という問題意識が切実になるのが、就職です。なぜなら人はパンがないと生きていけないので。。。  就職先として、未知の成長業界に身を置くのか、安定した業界に身を置いたと思ったら凋落するのか…転職という手段があるとはいえ、転職するだけの価値を身につけることができるかはどの業界、会社を選んだかに影響を受けます。  「どの業界を選ぶか?」と言う問題に優秀な学生、特に東大生はどのような選択をしているのか?というのは気になるところです。一方で、「東大生が選ぶ業界はその時点がピークで、その後凋落する」といったまことしやかな都市伝説も存在します。  そこで本記事では、「東大生に人気の業界はその後凋落するのか?」という問題を東大卒業生の就職業界情報から探ろうとして…上手くいかなかったことを報告します。 【手法】 調べてみようと思い立ったきっかけは、Twitterでみかけたこちらの つぶやき です。氏がつぶやかれていた東大の「 学部卒業者の卒業後の状況 」と経済産業省の「 経済産業省企業活動基本調査 」から、卒業生の就職先情報と業界別の売上高/経常利益の年次変化を比較することで、「東大生に人気の業界はその後凋落するのか?」という問題を可視化できるのではと考えました。そこでまず、「 学部卒業者の卒業後の状況 」から各年次(2003~2017)のpdfをダウンロードし、学部卒業生の就職業界を抜き出しました。ちなみに、pdfはWordで開いてコピーしてからExcelに貼り付けるとやりやすいです(豆知識)。調べてみると2007年と2008年の間で業界の分類が変化したようですので、2008~2017年までの年度ごとの各業界の就職人数を表にまとめて見ました。(参考