ぶひんブログ

【イントロ】 今年も1年お疲れ様です。 365日、あっという間でしたね。 この1年もたくさんの面白い論文が登場しました。 本記事では、この1年の間にCond-matに掲載された論文のうちから、 著者が興味を持った論文をいくつかの分野別にまとめたいと思います。 備忘録です。 【方法】 過去1年のぶログ記事を読み直してテーマごとに整理しました。 論文の選定基準は著者の琴線です。 多すぎる！ 【本文の前に】 2023年1月から12月の間に、Cond-matには約2万本の論文が投稿されたようです（ぶひん調べ） その中から、本ブログにメモした論文は約2700本。 10％程度の論文が琴線に触れたみたいです。 ちょろい！ 【気になった論文たち】 １，トンデモ室温超伝導枠 ・LK-99 The First Room-Temperature Ambient-Pressure Superconductor https://arxiv.org/abs/2307.12008 Superconductor Pb10−xCux(PO4)6O showing levitation at room temperature and atmospheric pressure and mechanism https://arxiv.org/abs/2307.12037 今年はなんといってもLK-99。世界を興奮と猜疑の嵐に巻き込んだその話題性は、今年ナンバーワンの研究成果と言っても過言ではありません。 実験は正しかった！問題はその解釈よ・・・ 浮いてる！コレは本物！ ・窒素ドープ水素化ルテチウムのほぼ常圧室温超伝導 RETRACTED ARTICLE: Evidence of near-ambient superconductivity in a N-doped lutetium hydride https://www.nature.com/articles/s41586-023-05742-0 もう１つ、今年の顔となる論文といえばこれ。APS発表とNature掲載を同時に行うというドラマチックな演出が行われた本作。あのDias先生の論文だ！ということで発表直後から世界中で追試が行われ、結果として論文撤回に至りました。 次回作に期待です。 いつみてもきれいなゼロ抵抗 ・その他 その他にもたくさ

 １年早すぎワロタ。 どうなっとんねん！！！ ※Amazonアフィにアクセスぜひぜひ🙇‍♀🙇‍♀🙇‍♀ https://amzn.to/4138VFb ‐‐‐‐2023/12/29---- Universal orbital and magnetic structures in infinite-layer nickelates https://arxiv.org/abs/2312.16444 「共鳴非弾性 X 線散乱 (RIXS) を使用して、希土類無限層ニッケル酸塩膜 RNiO2 (R = La、Pr、および Nd) の比較研究を実施しました。」 渋い Possible Unconventional Surface Superconductivity in the Half-Heusler YPtBi https://arxiv.org/abs/2312.17213 「我々は、非中心対称半ホイスラートポロジカル超伝導体YPtBiの広範囲にわたる研究を報告し、バルク超伝導とバルク転移温度の3倍までの温度における表面超伝導の出現との間の異常な関係を明らかにした。」 Dome structure in pressure dependence of superconducting transition temperature for HgBa2Ca2Cu3O8 -- Studies by ab initio low-energy effective Hamiltonian https://arxiv.org/abs/2312.16402 「Toptc のこのドーム状 P 依存性の微視的な起源を理解するために、反結合 (AB) Cu3dx2−y2/O2pσ バンドの非経験低エネルギー有効ハミルトニアン (LEH) を考慮します。 」 IMD御大か Tunable even- and odd-denominator fractional quantum Hall states in trilayer graphene https://arxiv.org/abs/2312.17204 「ここでは、Bernal 積層三層グラフェン (TLG) の磁気輸送測定を示します。TLG のユニークなマルチバンド構造は、外部磁場と変位場によって制御できるインターレース L